派遣の職場見学の流れを解説【結局、何する場なの?】
この記事は、社内選考が通ってこれから職場見学を行く方や、派遣がはじめてで流れを知りたい方や、これから派遣で働くか迷っている方向けに書きました。
具体的に下記のような疑問に答えていきます。
「派遣の職場見学って何のためにやるの」
「派遣は面接禁止なのか」
「職場見学の流れや所要時間を知りたい」
「職場見学の対策したい」
この記事を読むことで、派遣の職場見学が何を行う場なのか理解ができ、職場見学の対策をしていくことができます。
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オフィスワークの派遣営業で今まで780名以上の方を内定させた経験があります。
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目次
派遣の職場見学の流れを解説【何をする場なの?】
職場見学は何をする場なのか?
結論からお伝えすると、職場見学はただ職場を実際に見学するだけではなく経験やスキルで選考されています。
職場見学には下記の3つの目的があります。
- あなたの仕事能力の判断
- 仕事内容の確認
- 職場環境の確認
職場見学ではあなたの仕事の能力がどれほどか見られているため対策した方が良いです。
こういうと、
「職場見学で選考は違法じゃないの?」
「面接と何が違うの?」
と言う疑問が浮かびますが気になる方は下記の記事を見るといいかもしれません。
>>派遣の職場見学と面接の違い【網羅的に解説】
>>派遣の職場見学は落ちるけど面接は違法じゃないの?
職場見学の当日の流れ
職場見学の流れは下記の通りです。
- 派遣会社営業と事前打ち合わせ
- 派遣先から業務説明
- あなたから自己紹介(経歴説明)
- お互いの質疑応答
- 働く職場の見学
- お仕事に対しての意思確認
順番に内容を解説していきます。
1.派遣会社営業と事前打ち合わせ
職場見学の当日は、大抵の場合は職場見学の10〜20分前に集合して事前打ち合わせを行います。
派遣会社営業があなたが派遣会社に登録している職務経歴をもとに作成されたスキルシートという経歴書を持ってきます。
事前での打ち合わせは下記の通り。
- スキルシートの事前確認
- 仕事内容の事前確認
- 求められている人物の事前確認
- どこをポイントにスキル説明するか事前すり合わせ
など。
職場見学時には、スキルシートを見ながらあなたからスキルや経歴の説明する時間もあるため予めどんなことをしてきか棚卸しをしておくと良いです。
2.派遣先からの業務説明
ここから派遣先の企業との職場見学がスタートです。見学ではなく面談のようなイメージで、派遣会社営業と派遣スタッフ、一緒にお仕事する現場の指揮命令者、採用担当者など4〜5名で行われるのが一般的です。
派遣先が任せたい仕事の内容を直接説明してくれます。
3.あなたからの経歴やスキルの説明
続いてあなたからのスキルシートの説明をします。スキルシートに沿ってあらかじめ派遣会社の営業と擦り合わせたポイントを抑えて経験や、PCなどのスキルについて説明をしていきます。
4.お互いの質疑応答
続いて双方の質問です。
基本的には、あなたが職務遂行するにあたって問題ないかどうかの確認のための質問がきます。
具体例を出すと下記のような質問です。
- PCは両手打ちでタイピングできますか?(事務を最低限取り組めるか知りたい)
- Excelの関数組めますか?(集計できるか知りたい)
- 簿記の資格はいつ取りましたか?(知識忘れてないか知りたい)
- 残業できますか?(繁忙期に最後まで仕事完結できるか知りたい)
などです。
大前提としては、面接(特定行為)は禁止されており、特定行為というのはあなたの「価値観」や「個人の属性」を特定するような質問を言います。
具体的には下記のようなものが特定行為です
- 住んでいる駅はどこですか?(個人の属性)
- なぜ弊社を志望したのでしょうか?(価値観)
職務遂行にあたって個人の属性やあなたがどう考えているかはあまり関係ないと言うのが派遣方の考え方で基本的にはこういったベタな面接のような質問はして来ません。
「職務遂行が可能かどうか?」が大きな質問のポイントとなります。
5.実際に働く職場の見学
面談形式の打ち合わせが終わると実際に働く職場や環境などを見せてもらえます。
- 昼食をどこで食べているのか?
- 休憩室があるのか?
・ロッカーが貸与されるか?
なども働く側としては重要なポイントですよね。
6.お仕事に対しての意思確認
職場見学が終わると改めて仕事内容や、職場環境を見た上でそのお仕事をやりたいかどうかの意思確認があります。
面接と違うのは、面接の場合は単純に企業があなたを採用するかどうか決めますが、派遣の場合はあなたがお仕事をやりたいと言う場合に、派遣会社からあなたを人材と提案して、企業がどの派遣会社と契約するかどうかを決めます。
前提としては、あなたがお仕事をやりたいかの回答が遅くなると派遣会社は、企業に対してのプレゼン提案を強気にできなくなるので結果的に競合に採用を持って行かれてしまう可能性が高くなります。
そのため並行して何社か受けている場合には、その旨を伝えて、事前に伝えておくことその前提で企業も会ってくれるので安心です。
オンライン職場見学や、職場見学の実施がない場合の流れ
オンラインや職場見学がない場合も、本質は変わらず「職務遂行が問題なくできるか」を元に検討されます。
オンライン職場見学は実際に働く職場を見られない
オンライン職場見学では、職場見学といいつつ、オンラインのため実際に働く職場を見ることができないのが一般的です。
流れとしてはZOOMやTEAMSなどのオンラインのツールを使用して冒頭で説明した、実際の職場見学以外の面談をやるイメージです。
仕事の内容を聞いて、自分の経歴やスキルを説明し、職務遂行が可能かどうかをすり合わせるだけで終わります。
自宅からスマートフォンで参加するケースや、派遣会社の営業と待ち合わせて会議室で一緒に参加するケースなど派遣会社によって対応が異なります。その点は、都度案内してもらえます。
職場見学なしの場合の流れ
稀ですが派遣社員を大量に受けいれている企業や、短期のお仕事の場合は、受け入れ先側が職場見学がなしの場合もあります。
職場見学なしの場合は、派遣会社の営業から電話や、オンラインツールなどで仕事内容の確認が入り、一緒にスキルを確認してお仕事の遂行が問題ないと判断されればスキルシートをもって派遣会社が選考されます。
また、見学がなしでもスキルの確認でマッチしないと判断されれば落とされることもあります。
職場見学にかかる所要時間
見学にかかる所要時間は集合から解散まででおおよそ45分~60分程度です。
実際に私が職場見学をするときはこんな感じ
- 20分 事前打ち合わせ(現地集合か、駅近の時は歩きながら説明)
- 1~5分 あいさつ (スタッフさんの自己紹介とスキルシートの準備)
- 5~10分 派遣先の仕事内容説明
- 5分 スタッフさんからの自己紹介(職歴説明)
- 10分 質疑応答
- 5~10分 実際に働く職場の見学(オフィス内の雰囲気を見られる)
- 2〜3分 意思確認
派遣の職場見学の流れに沿った対策をしよう
職場見学の流れで解説した通り職場見学は実質選考されていますので流れに沿った対策は必須になります。
特に職場見学では、自分で職歴の説明したり、スキルや経験について聞かれるので、その点を対策しておくと採用になる可能性がグンと上がります。
下記の記事で詳細に説明をしています。
>>現役派遣営業の職場見学の網羅対策マニュアル【780人の内定実績】
これから職場見学に参加するかたは、参考に見ておくと良いかと思います。
以上、ありがとうございました