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【現役営業が解説!】派遣の社内選考で落ちるのはなぜ?

派遣

 

この記事では、

「何度応募しても派遣会社の社内選考が通らない・・・」

「スキル的にはできるはずなのになぜ通らないの?」

「年齢的にダメなのだろうか?」

「どうしたら自分は仕事に就けるのか知りたい!」

こんな疑問を持つ方々向けに書いています。

 

✔記事内容の根拠:私は東京都内で2020年1月26日現在、大手派遣会社で現役の営業をしています。3年目で営業のリーダー職となり、現在は5年目の終わりです。

今まで累計で500人以上の方の派遣スタッフさんを職場見学にお連れし、

成約した実績があります。

社内選考は職場見学にスタッフさんをお連れする前の最終判断になります。

実際に日ごろから社内選考に通らない理由や対策を解説をします。

 

 

この記事を読みしっかり行動することで、

あなたは、自分の就職活動において希望の仕事に就ける確立がぐんと高まります。

 

 

目次

派遣の社内選考に通らないのは競争に負けているから

派遣の社内選考に通らないのは同じ派遣会社に登録している他スタッフとの競争に負けているからです。

 

そもそもなぜ社内選考があるのはなぜかというと派遣法によって企業からお願いされた1名の枠に対して1名までしか紹介してはならないからです。

そのため社内選考では競争が生じます。

 

単に自分のスキル・経験が足りる足りないという基準だけでなく、

他の派遣スタッフよりも自分が選ばれることが大切になります。

 

どうすれば競争に勝てるのかをしっかり対策するために次の章で社内選考の仕組みを知っておきましょう。

 

有利に進めるために社内選考の仕組みを知りましょう

 

社内選考で選ばれるには、仕組みを知っておく必要がありますよね。

社内選考というものが、派遣会社の人選においてどの位置にあるのか理解することで理解が深まるかと思います。

 

社内選考の位置づけ

社内選考の位置づけとしては

 

  1. 営業担当が営業をかけて求人をもらう
  2. 派遣スタッフさん向けの社内HPに公開/コーディネーターからメール・電話で案内をする
  3. エントリーしてくれた方の中で1名選ぶ (社内選考の位置づけはここ!)
  4. 職場見学に行く

上記4ステップの内3つ目の位置づけになります。

派遣会社にとって社内選考というのは、派遣先へスタッフを連れていくための大事な見極めポイントとなります。

派遣先の要望を満たしていない派遣スタッフさんを連れて行ってしまうと、

派遣先の時間を奪うだけでなくスタッフさんの時間や電車賃を無駄にしてしまうことになるため慎重な人選となります。

 

社内選考での判断軸は2つ

 

社内選考で派遣会社の判断軸は2つあり下記です。

 

  • 絶対評価軸:企業先が求めるスキルや経験が足りているか?
  • 相対評価軸:他のスタッフと比べて誰が一番派遣先にマッチするか

 

図で表すと下記のような形になります。

 

 

社内選考での評価基準は?

 

2つの判断軸の内、「絶対評価:企業が求めるスキルや経験が足りているか」判断するときは人物

  1. 人物
  2. スキル
  3. 経験

の3つで判断しています。

 

そしてもう片方の「相対評価:他のスタッフと比べて誰が一番派遣先にマッチするか」は

人物・スキル・経験から読み取れる背景やスタッフさんの考え方も含めて考えてより長く続きそうなスタッフを選びます。

 

人物・スキル・経験でどんなことを見られているのかを深堀していきます。

 

人物の判断

 

人物面は会ったことない人を判断するわけですから、若干主観や経験則の判断が入りますが、

社内システムに登録されているデータや、実際にスタッフと話をしたコーディネーターやオペレーターからの情報をもとに人物像を推測・判断しています。

見ているのは下記の部分です。

※影響が大きい順に並べています。

  • 年齢面で派遣先の要望にマッチするか?(正直に話すと若い方がいい人を求められる場合もあるし、年齢が高めを求めれる場合もあります)
  • 住所が就業先に近いか?(意図:長く続けられそうか?)
  • すぐ仕事を辞めたりしていないか?(意図:長くなんとなくで仕事選びをしていないか?)
  • トラブル履歴がないか(意図:途中退職や営業担当・派遣先とのもめ事が発生していないか?)
  • 体調を壊したりしていないか?(意図:突発的な休みや・定期的な休み・遅刻早退などが多くないか?)
  • ブランクがないか?(意図:理由なく仕事をしていない期間がないか?※留学や育児などはやむを得ないことなので、むしろプラスに見てます)
  • 画像が登録されている場合、一般的なビジネスマナーに適するお化粧や服装で画像登録しているか?(意図:ビジネスマナーがありそうかどうか)

ここまで見て、スキル・経験も問題ない場合には、

営業である私は実際にスタッフに連絡をします。

その際に下記の2つを最終的に判断します

 

  • コミュニケーション能力(意図:仕事に適正なコミュニケーション能力があるか?)
  • 志望動機(意図:つなぎではないか?長く続ける意思があるか?第二希望の滑りどめでないか?を判断します。)

 

スキルの判断

 

スキルの判断は明確なものなので、求められるスキルに沿ってシンプルに判断が行われます。

スキルでの判断は下記です。

 

  • エクセルは?    入力/基本関数/中級関数(IF,VLOOK)/マクロ・VBA
  • パワーポイントは? 入力/修正/アニメーション
  • ワードは?      入力/差し込み印刷
  • メーラーは?    OUT LOOK・GMAIL
  • 資格は?  経理系なら簿記資格/英語系ならTOEIC資格
  • システム操作は?   経理なら勘定奉行やPCA会計など

経験の判断

経験を判断する際にはいくつかの軸があり、下記に沿って判断されます。

 

  • 職種軸:経理/営業事務/貿易事務/OA事務/一般事務/テレオペレーター
  • 縦割か横割か?

縦割というのは大企業にありがちな体制のことで、Aさんは経費精算、Bさんは売掛金管理、Cさんは現金出納といった具合に役割分担し

効率化することで多くのボリュームを消化することが出来る体制のことです。

横割というのは中小企業に多い体制で、役割分担をせずにみんながマルチプレイヤーという体制のことです。

優劣はありませんが、派遣先の業務特性によって判断します。

  • 指示待ちタイプか自発的タイプか

これは一概には言えませんが、一人の環境で働いたことがあるか否かで判断することが多いです。

もちろん複数名の環境でも自発的に考えて行動することも多いと思いますので、総合的な判断になります。

 

 

社内選考で通らない原因は3つだけです【原因別対策】

 

社内選考で通らない原因はつまるところ下記の3つです。

  1. トラブル履歴や途中退職が多くブラックリスト
  2. スキル・経験が足りていない
  3. スキル・経験は足りているが、競合に負けている

社内選考を通るために必要な行動は人によって違います。

自分がどこに当てはまりそうか見ていきましょう。

 

1.ブラックリスト該当可能性のある人の対策

現役派遣営業の私がぶっちゃけ教えると、

NGリストというものがあります。

 

✔ 高望みせずに広い範囲で、何十件と何百件とエントリーしているのに一回も折り返しが来ない(これだけではわかりません)

✔ 過去に派遣会社に連絡なく2日以上の欠勤を続けて、契約が途中終了になった

✔ 派遣会社や派遣先ともめたことがある

 

上記に当てはまる方はいくらエントリーしても進むことはないため別の人材派遣会社に登録した方が良いです。

 

下記の各大手派遣会社の公式サイトから登録できます。

 

>>ランスタッド

>>【マイナビスタッフ】

>>また働きたい派遣会社No.1!テンプスタッフ

>>派遣なら世界最大級のマンパワーグループ

 

どの企業も大手企業で安心して仕事探しが出来ます。

 

 

 

※年齢が50代以上でエクセルの基本関数レベルのスキルがない人はスキルが不足している可能性もあるので次に説明するスキルアップを試みてください。

 

2. スキル・経験が足りていない人の対策【年齢別】

 

派遣会社からは年齢のお話は出来ませんので、この情報はここでしか開示できない貴重な情報をお伝えします。

現役で派遣営業をしていて年齢に対してこのくらいスキルがないと厳しいなというレベルがあります。

 

※誤解なきように事前に伝えておくと、この基準は私の主観も入っていますので、

あくまでも参考にとどめておいてください。

 

20代の対策

 

エクセルの入力と電話応対が出来ればOKです。

なぜなら20代は素直に仕事をやってくれる・吸収力があるという点でスキルが無くても企業から人気があるからです。

実際にそうであるということではなく、企業に人気があるというのがポイントです。

ただし、仕事を覚えて育てるという観点があるので、コミュニケーションが得意でない方や電話応対が嫌いな方は、

最低限基本関数レベルまでスキルアップしておくべきです。

そうすればスキル重視の案件の時に、電話応対ができる同年代の競合に負けずに済みます。

 

 

30代の対策

 

39歳までの方もエクセルの入力と電話応対が出来ればOKです。

理由としては20代よりも社会人経験があり、責任感を持って仕事してくれる。

機転を利かせてくれるという人物評価が入ります。

 

ただし、こちらもコミュニケーションが必須になります。

30代で電話が苦手ということになると、

競合に勝ちづらくなってくるので、経理や英語などの特定のスキルを身に付けて

軸をもってキャリアをつくるか、OAスキルでVLOOKレベルまでスキルアップしてOAで競合と差を付けましょう。

>>初月無料で経理の仕事に役立つ150以上の動画が学べるサイト【Accountant’s library】

 

40代の対策

 

49歳までの方は最低限エクセルの基本関数程度は触れないと仕事を探すのは困難でしょう。

問題なく就職するには、経理や貿易事務・営業事務などの特定職種での経験、またはVLOOLなどの中級レベルの関数が出来なければなりません。

 

50代の対策

 

50代に入ってくると、スキルがあるだけで就職するのは厳しく、

実務でしっかりと実績を積み即戦力として活躍できるレベルに高める必要があります。

 

そんな経験ないな・・・という方もいるかとは思いますが、悲観的になる必要はありません。

もし今ついている仕事に不満があるとしてもしっかり3年満了しましょう。

 

仕事をしっかり続けることも実績です。

あまりえり好みせず続けるのも戦略です。

 

「続けるのも嫌だし、スキルもない!」そんな方は

エクセル最低限VLOOKを実務で使えるレベルまで高めましょう。

 

 

3.スキル・経験はあるが競合に負けているの対策

 

下記の画像でいうBさん、Cさんの状態ですね。

 

社内選考では自分の立ち位置が明確にわかるわけでないので、対策としては2つあります。

  1. 誰よりも早くエントリーすること
  2. スキルアップすること

1.  誰よりも早くエントリーする というのは

画像でいうところのAさんがエントリーするということです。

派遣というのはスピード勝負のところがありますから、立派な戦略となります。

 

2. スキルアップする

もちろんすでに合格ラインに達しているので、問題はないのですが、

より上に到達するためにスキルアップすることで社内選考に通る可能性は高まります。

 

他にもできる対策はないの?

社内データの情報はしっかり入力しましょう

一番勿体ないパターンを先に伝えるので、自分が当てはまらないか最初に確認しましょう。

 

  • タイピングスピードを計測していない
  • 職歴を細かく入れていない

一番勿体ないパターンで登録するときに面倒だからといって

職歴をしっかり登録していないと派遣会社にフィルターに引っかからず、

お仕事の紹介が届きません。

まずはここがしっかり網羅的に入っているかをマイページから確認しましょう。

 

求人する範囲を狭めすぎないこと

よくありがちですが、希望の範囲を狭めすぎではないかも確認しましょう。

絶対にその範囲でないとやらない!という人はいいですが、

「少し遠くなっても時給が100円あがるならいいかも」

「自転車で行けるから時給が100円低くてもいいかな」

などという場合は少し広めに設定しましょう。

 

競合が少ない仕事を選ぼう

 

競合が少ない仕事は

  • クレーム応対が発生する可能性のあるテレマのお仕事
  • 時給相場より少し低めのお仕事
  • 9:00~18:00のフルタイムのお仕事で、残業があるお仕事などです。

 

テレマのお仕事について

 

比較的未経験OKで募集されることの多いテレマのお仕事は競合が多そうですが、やはりクレーム対応をするイメージがあってか、エントリーが入りづらいので、

なんでもいいから早くお仕事がしたいという方にはこちらをおすすめします。

 

 

時給相場より少し低めお仕事

 

誰でも時給が高いのに越したことはないですよね。しかし競合に勝つのが

厳しい状況である場合にはどこかを捨てなければなりません。

時給相場が低い場合はもちろん競合も少ないので進みやすいです。

 

フルタイムで残業があるお仕事

 

体力的にきつい面はあるかもしれませんが、意外と好条件で働けてガッツリ稼げるのがここです。ライバルとなる30代までの女性は小さいお子さんをお持ちの方が多く、20代の方は割とアフターファイブを重視する傾向(あくまでも傾向)があるので、フルタイムで残業がありはねらい目です。

 

 

 

 

 

現役派遣営業がおすすめするスキルは?

 

私のおすすは下記4つです

  • エクセル中級以上
  • 経理系の資格
  • WEB系の資格
  • 英語系の資格

 

理由としてはこの辺りは出来る人が少ないため割と55歳くらいまで紹介OKをもらえることが多いからです。

 

 エクセル中級の取得について

 

実際派遣スタッフさんでエクセルのVLOOLやIFなどが使える人は全体の20%程度です。中級レベルの関数が使えれば集計業務等ができるので企業としてはぜひ採用したい人材ですね。

 

PCに苦手意識がある人もいるかとは思いますが、実際に教えてもらいながらやってみると1週間程度で理解出来るので穴場だと思っています。

 

 経理系の資格について

 

若干難易度は上がりますが、簿記2級レベルを持っていると、未経験からでも採用して育てますよという企業は割と多いです。3級だとちょっと厳しいですが、たまに3級でもいいよといってくれる企業はいます。

数字が得意な方にはおすすめです。

 

WEB系の資格

 

こちらは需要が伸びている職種なので、人不足で常にいい人がいれば採用したいという状況です。独学で勉強するにはハードルが高いので、スクール等で資格や経験を積んだ方がいいですが、時給相場も高いので、一発逆転したい方は参入すべきですね。

>>お仕事決まれば全額キャッシュバック!転職特化型Ruby実践研修【ポテパンキャンプ】

 

英語系の資格

 

英語系の資格は英語が好きな人にだけおすすめです。なぜならば求人でもとめられる英語のレベルが結構高く、育ててもらうのは厳しいので、ただTOEICの

点数をとっても意味がないからです。日々英語をしようできる環境でビジネスレベルまで磨く必要があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

社内選考で通らない理由とは一概に判断できませんが、

大半は①スキルアップ②派遣会社を変える③競合が少ない案件を選ぶ

 

これに尽きます。

いい仕事に巡り会えるための参考になると幸いです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。