面接対策のポイント【全ての面接に共通する5つ本質】
この記事では下記のようなお悩みを持っている方に対して書きました。
「これから面接対策をしようと思っている」
「希望する会社から内定をもらいたい!」
「効果的な面接対策を行いたい」
「面接に落ちる理由って?」
「人事は何を見ているの?」
面接対策でやるべきことの幅が広いので、
何をすれば良いのかわからなくなったりしますよね。
「頑張って志望動機を考えたのにあんまり聞かれなかった。」
「自己アピールを話したのに反応がイマイチだった・・・」
こんな経験ありませんか?
それは人事が聞きたい意図に対して回答ができていないために起こるミスコミュニケーションです。
- なぜ志望動機を聞くのか?
- なぜ自己アピールを聞くのか?
- そもそも何を見るために面接をするのか?
こういった採用者の目線を知ることで全て解決します。
この記事では、
適切な面接対策をするにあたって前提として知っておくべきポイントをお伝えしていきます。
✔︎記事の信頼性
大手人材会社で営業をしており現在7年目。現在も現役の営業をしながらこちらの記事を書いています。
累計で725人以上の方の内定を獲得してきた実績をもとに記事を書いています。
目次
面接対策のポイント【全ての面接に共通する5つの本質】
正直、本で読むノウハウや普通に調べて出てくる面接対策はひと昔の前の対策です。
面接では想定外の質問や、何を聞きたいのか意図が分かりづらい質問も多く飛んで来ますよね。
そうなると、
相手が求めている回答ができず、内定が貰える可能性も低くなってしまいますよね。
「ではどんな風に伝えればいいのか?・・・」
この章では面接での質問の意図が明確にわかるように、ポイントを5つの本質にて説明していきます。
面接官の考える質問の裏に隠された意図がわかるようになれば、相手が求めている回答ができるようになり、企業から内定がもらえる可能性が高まります。
最近の面接だと、「ざっくばらんに会話しましょう。」
というようなラフな面接もあり、
会話の中でより臨機応変に対応する必要があります。
実は面接というのは質問の仕方が違っても基本聞きたいことは「だいたい同じ」です。
面接に大切なポイントを5つの本質をにまとめてみましたので、
ぜひ熟読して実際に対策をする前に理解してもらえればと思います。
【1.面接の仕組みはマッチング】優秀さより相性が大事
初めに知っておいて欲しいのは、
転職活動はマッチング(相性)で成り立つということです。
人材業界では「オーバースペック」と言う言葉があります。求めている仕事のポジションに対して人材がハイスペックすぎる場合などに使われる言葉です。
ハイスペックな分にはいいんじゃないの!?と思われるかもしれませんが、企業はそうは思いません。
なぜかというと下記のような理由があります。
- 結局やりがいを感じられず人材が辞めてしまうかもしれないから
- 上司とぶつかったり意見割れが起きるかもしれないから
企業というのは過去にたくさんの人を採用しているので中には痛い経験がありある種トラウマとなっています。信じて採用したのに裏切られてしまう、、、そんなこともあるのです。
面接を受ける人の中には、
優秀な人が採用されると思い
とにかく自分の「優秀さ」をアピールしてしまう人がいますが注意が必要です。
求められているポジションに対して、
必要以上のアピールをしてしまうと懸念材料となり、不採用となる可能性が高いです。脳ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものでまさにこれです。笑
求められているスキルや経験との「マッチング」の意識をするようにしましょう。
詳しくは3.伝達の原理原則でも詳しく説明していきます。
【2.需供バランスが倍率に直結】常に競合を意識しよう
需要は人を採用したい企業(求人)を、
供給は仕事を探す人(求職者)を指します。
みなさん忘れがちになっているのが同じ企業を受ける競合の求職者の存在です。
競合が少ないお仕事ならば採用の可能性が高い有利な面接になりますし、競合が多いならば、しっかりと面接対策を行い、ほかの競合よりもマッチした人材だと思ってもらわなければなりません。
例えば、土日休み、高給料、楽しそうなお仕事、綺麗なオフィスとか誰もが憧れて充実するイメージを抱くようなお仕事は人気が高く30人の中で1名しか採用されません。
逆にシフト制、給料は高いけど地味なお仕事、年季の入った昔ながらの事務所で勤務となると5人の競合に減ったりします。
自分の置かれた状況に沿って、自分が譲れる部分とそうでない部分見直して少しでも競合が少ないお仕事を選ぶと内定獲得率は上がると思います。
もし競合が多い場合には、
「自分のどんな強みを推せば勝てそうか?」
というポイントを考えて面接に臨むだけでも
ぐんと採用される可能性が上がると思います。
具体例としては、未経験ならばスキルや経験では、他者に勝てないのでその分、熱意や想い・コミット力などをアピールして経験者に勝つためのエピソードが必要ですし、逆に経験者ならば、意志の面でも未経験者に負けない気持ちを語れればバッチリですよね。
【3.伝わらないと意味がない】面接で受け身姿勢は避けよう
面接で見られているポイントはつまるところ2つしかありません。
- あなたが活躍してくれるか?
- あなたが辞めてしまわないか?
です。面接でのすべての質問はこの2つに繋がっているといっても過言ではありません。
つまり、
「この人なら活躍してくれるだろう」
「この人なら辞めずに長く続けてくれるだろう」
と一番人事に思ってもらえた人が
基本的には採用になるということです。
なのでただ質問を受けるのではなく、自分は活躍できる人だということと、辞めないで働くよという2つをアピールし伝えていくことが大切です。
ちなみにどちらが大切かというと、「辞めないで働くよ」という方が大事かと思います。
理由としては、
「活躍はしてくれそうだけど、またすぐ転職しちゃうだろうな」
と思われると採用した意味がないので不採用になることが多いですが、
逆に、
「すぐには活躍できないかもしれないけど熱意があるから辞めずに続けてくれそう」
というのは将来的に戦力になってくれるので検討の対象になったりします。
せっかく採用したのに辞められてしまうと採用コストが無駄になる一方で、
スキルや、対応力が多少足りなくても長く続けてくれさえすれば大抵はスキルは後から付いてくるからです。
そのため、
「絶対に辞めないだろうな」と思われるような熱意や作り込まれた志望動機は、
あなたの意志の強さとみなされて面接では武器になります。
ただ質問を受けるのではなく伝えることを意識しましょう。
【4.質問の意図は本質を知れば解決】全ては2つの意図に帰属する
面接でメインで聞かれるのは、
主に下記の質問です。
- 志望動機
- 自己アピール
- 強み・弱み
- 退職理由
何を意図して聞いているのでしょうか?
質問の意図についても結局のところ
3.で説明した面接で伝えるべきこと2つの
- 辞めてしまわないか?
- 活躍してくれるか?
に繋がっています。
順番に説明していきます。
志望動機を聞く意図
志望動機は結論から言うと、
「あなたが辞めない理由」
を聞かれています。
人事が志望動機を聞くのは、
あなたが途中で会社を辞めてしまわないか
「意志の強さ」
や
「熟慮した行動なのか」
を判断するためです。
そして理由が深くちゃんと考えている人ほど、
経験上辞めないので深掘りして聞いてきます。
深く考えてない人でも、一度始めたことを貫く人はもちろんいますが、深堀りに対して答えられる人の方が、ちゃんと自己分析ができていて本当にその会社に対しての志望度が高いことが多いからです。
例えば、
「スキルアップをしたい」
という理由を述べたとします。
「スキルアップしたい」が階層1だとすると
深掘りすると、
階層2「どんなスキルアップがしたいのか?」
階層3「なぜスキルアップをしたいと思ったか?」
階層4「この会社でそれができるのか?」
階層5「この会社でないとそれが出来ないのか」
とかなり深掘りできます。
ここまでできていると完璧です。
「そんなにちゃんと考えているのだから、
うちの会社に就職した際には
満足して働いてくれるだろうし、
ちょっとくらい困難なことが起きても
辞めないだろうなあ。」
こんな風に人事は考えます。
上記の例でいくと、
階層5が抜けていた場合、
「それって他社でもできるよね?」
ということになり、
「この子はもしかしたら、
途中で転職しちゃうかもなぁ・・・」
などと思われる可能性もあります。
なので、
「事業内容の魅力、社風とのマッチ、勤務地や希望条件、自分が活躍できるかどうか」
なども併せて志望動機を考えると良いです。
自己アピールを聞く意図
自己アピールは結論から言うと、
「あなたが活躍してくれるのか?」
が聞きたいです。
自己アピールのよくある失敗としては、
- 使わない資格アピールしてしまう
- 使わないスキルをアピールしてしまう
- 間違ったアピールの仕方をしてしまう
などがあるので注意しましょう。
例えば、、、
英語を使わない一般事務の仕事に応募するのに
「TOEIC900点」
「簿記1級」
などと書いてしまうのはリスクです。
自分としては、
別に使えなくていいと思っていても、
相手としては
「ここで採用してもスキルを余してしまって途中で嫌になられるだろうな」
「もっとスキルを活かせる就職先に本当は就職したいんだろうな」
のように思われる可能性があります。
もちろんしっかり勉強を頑張る真面目な人なんだな、と思ってくれる担当者もいるとは思いますが、
人材業界で沢山の人を紹介しますが、
不要なスキルを書いてプラスになったのは見たことがありません。
あくまでもその仕事での活躍を狙った自己アピールのみにしましょう。
強みと弱みを聞く意図
強みと弱みについても「あなたが活躍してくれるのか?」を確かめたいことに変わりはありませんが、
自己アピールと違うのは
「弱みの部分で活躍を抑え込んでしまわないか?」
まで確かめたいということです。
どの企業でも同じように画一的に、
強みと弱みを答えてしまうと
墓穴を掘ってしまう可能性があるので、
内定をなるべく多くもらうのであれば
相手によって少しアレンジして答えた方がいい部分です。
(内定率を下げても自分に本当に合う企業を
見つけたいという場合は全部正直に説明するのもアリです。)
例えばですが、
一般事務で割とコミュニケーションを
取りながら進める環境の会社があったとします。
その際、
強みと弱みを聞かれたとき下記のように
答えてしまうのはリスクです。
強み:コツコツする仕事を丁寧に間違えないようにやることが得意です。
弱み:目の前の仕事に夢中になってしまって他のことに目がいかない
上記のように明確な強み弱みを話をしてしまうと「印象だけ」の判断でこんなふうに思われる可能性があります。
「1つのことをコツコツできてミスは少なそうだけど、いろんなことを幅広くみんなとコミュニケーションを取りながら進めるのは難しそうだな。」
ではどうすればいいのか、、、
結論、
強みの部分は事務職に活かせることを答えて
弱みは事務職に全く関係のないことを答えるのがおすすめです。
例えば、
強み:仕事を間違えないようしっかりチェックすることが得意です
弱み:営業的なことは苦手で交渉や折衝には向いていないので事務職を希望しています。
こうしてしまえばokです!
一般事務では、対外で折衝や交渉は入ってこない職種なので弱みは全く懸念にならないですよね!
退職理由を聞く意図
退職理由を聞くのは
「あなたが辞める理由が自社にも当てはまらないのか」
を確認したいから。
例えば、
「スキルアップで転職をしたいということであればうちの会社もスキルアップしたくなったら辞めちゃうのかな?」
と思われますし、
人間関係が理由で辞めたなら、
「うちの会社でも少しでも嫌なことがあったら辞めちゃうのかな」
と疑いの目で見られてしまいます。
ざっくりと話してしまう方が多いですが、
実は自分の口から具体的に話をした方がいい部分になります。
「前の会社ではこう言う理由で辞めましたが、御社の環境であればこういう点で問題が無いので大丈夫です。」まで伝えるとベストです。
ここは転職回数が多ければ多いほど、
人事は疑いの目で質問してくるので、
信じてもらうには矛盾のない1本の筋を作り込んでいく必要があります。
この辺りは職歴の説明の仕方について別記事で解説予定です。
また、その他の細かい質問に関しても別記事で解説予定です。
【5.見た目ではなく立ち振る舞いが大事】姿勢や目線を意識しよう
よく見た目が9割と言われますが、これは厳密には誤りです。
「視覚から入ってくる情報=見た目」
として広まってしまったのです。視覚って見た目じゃないの?と思われる人もいるかもしれないですが、正しい捉え方は
「立ち振る舞い(姿勢・仕草・声の大きさ・目の動き等・・・)で9割の印象が決まる」
が正解で、見た目の良さとかではありません。
女優・俳優を想像してもらえればわかると思いますが、いくらイケメンや美女だったとしても、不審な動きをしていたり、ずっと俯いていたりするとその人本来の良さはなくなり演じている暗いキャラの印象が強くなりますよね??
それは人間が、
「姿勢や立ち振る舞い」などで、
印象を判断しているからです。
顔とか、見た目がいい、
ではありません。
- 胸を張る
- 目を見る
- 肩は上げずにリラックス
- 膝は肩幅に合わせる
- 声は大きく口を開いて話す
この5つをするだけで、落ち着きがあり自信の無さが消えて見違えるようになります。
※実は人間の心理状況は姿勢から来ています。心理状況が姿勢に現れるのではなく、姿勢が心理状況に現れます。
緊張してしまいがちな人は意識的に姿勢をキープしてみると緊張しにくくなりますよ!
面接の理解ができたら具体的に面接対策をしよう【まとめ】
下記5つの面接の本質を5つ解説しました。
ポイントがわかれば後は、
実際に自分が応募した求人に合わせた面接対策をするだけです。
面接対策の具体的なやり方(履歴書の書き方や適切な受け答えなど)記事ついては制作中ですが、
出来上がったら下記にリンクを貼りますね。
直近で面接があるから急ぎ対策をしたい!
と言う方には、
10分無料相談or LINEのメッセージ相談を行っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。